【活動報告】未来の東村山を形づくる高架化と公共施設再生に向けて
こんにちは!
東村山市議会議員の土方桂です。
令和6年9月の定例市議会にて、私は「東村山駅を起点としたまちづくり」と「公共施設再生と新しい学校のあり方」について一般質問を行いました。これらはいずれも、私たちの暮らしに密接に関わり、未来の東村山を形づくる重要なテーマです。市民の皆さまの声を背に、行政の考えを問い、提案をさせていただきました。
前回同様、一般質問での質疑ですので、文章長めですが、、、ぜひ、御覧ください!
(議会での活動や様子を少しでも感じていただけると幸いです)
東村山駅高架化事業の進捗と延伸に対する見解
今年6月に高架化工事が順調であると答弁を受けた矢先、東京都から「事業期間延伸」が発表され、私自身も残念に思いました。しかし、私はこの延期を前向きにとらえ、市民の皆さんに進捗を正確に伝えたいと考え、改めて現状を確認しました。
工事は現在も駅周辺や取付部で着実に進められており、用地取得も約99%完了しています。一方で、事業費は約210億円増加し、総額は935億円に。市の負担も30億円増の試算となりましたが、既存の推進基金を活用し、他の市事業に支障が出ないよう配慮されるとのことでした。
私は「市の負担に無駄な要素はないか」と再度確認しましたが、適正な国の基準や設計に基づいた執行であるとの答弁を得ています。借地の扱いに関しても、仮設線路の用地として東京都が責任をもって調整中とのことでした。市としても、期間の延長をむしろ「駅周辺整備を深める時間」ととらえ、前向きにまちづくりを進めていくと明言されました。
駅前空間の美観整備と安全確保への提言
東村山駅は、市のシンボル駅として認知されていますが、駅東口ロータリーには雑草が生い茂り、ひび割れた舗装によって転倒事故も多発しているという現実があります。私は「駅の第一印象がまちの印象を決める」との観点から、花卉農家や緑化組合と連携した植栽整備や、早期の補修を強く要望しました。
市長からは、再整備計画との連動の難しさもあるが、事故防止の観点から維持管理の強化に努めるという回答をいただきました。短期的な彩りの導入と長期的な整備の両立を望む声は、市外からの来訪者からも多数寄せられており、今後も粘り強く提案を続けてまいります。
高架化に伴う再整備検討の加速へ
再整備が連立交差事業の延伸に引きずられて遅れるのではと懸念される中、私は東村山駅東口駅前広場再整備検討委員会の活動に注目しています。この委員会には学識経験者や市民代表、交通事業者、都市デザイン専門監も加わり、利便性と魅力ある駅前空間を目指して議論が重ねられています。
特に照明や空間設計などの観点から、夜間の安心感や温かみの演出にも配慮した提案がなされており、私はこの動きを大いに評価しています。「専門監の知見を最大限活かして、市民の誇りとなる駅を」と期待を寄せています。
公共施設再生と“新しい学校”構想
もう一つの大きなテーマは、学校を中心とした公共施設の再編です。私は、地域に点在する学校を複合施設として再構成することで、教育・福祉・文化が融合した新たなまちの核になると考えています。
市が行った分析では、小中学校の最適数は10〜14校程度とされており、現在は萩山小学校をモデルケースとして、地域住民との意見交換会が進められています。私は、最初の段階で市が「基本の構想」を示し、その上で市民と共に柔軟に検討を進めることが、合意形成と実現への近道だと訴えました。
リカレント教育と放課後の校舎活用について
人生100年時代の中で、働く大人が学び直しできる環境を整える「リカレント教育」への関心も高まっています。私は、図書館や公民館を起点に、社会人向けの学びの機会を増やすこと、そして小学校の放課後の空間を地域に開く活用を提案しました。
教室や家庭科室などの貸し出しには、安全管理や既存利用との調整が必要ですが、例えば地域の高齢者が料理教室を開いたり、放課後にスポーツ教室が開催されることで、世代間交流や子どもの体力向上にも寄与できると考えます。
民間活力の導入と制度的課題
私は、学校を民間と連携した“地域の拠点”として活用するためには、制度面の障壁、特に用途地域の制限が課題だと指摘しました。これに対して市長は、都市計画上の制限はあるものの、教育と地域の活性化に資するものであれば柔軟に対応していく方針を示しました。
また、教員に負担が偏らないようにする仕組みや、施設のタイムシェアに関するルール整備が今後の鍵になるとの認識も共有されました。
おわりに
今回の一般質問を通して、東村山のまちづくりは着実に進んでいること、そしてその中に「市民と行政」「教育とまち」「官と民」の新たな連携が求められていることを強く感じました。
私は引き続き、皆さまとともに「未来の東村山」を具体的に描き、ひとつずつ実現していくために、現場の声を届け、行動してまいります。
今後とも率直なご意見・感想をよろしくお願いいたします!