【活動報告】東村山市の教育とまちづくりを問い直す ~未来への投資としての教育の役割~
皆さま、こんにちは。東村山市議会議員の土方桂です。
今回も、令和6年12月定例会における私の一般質問の内容をご報告いたします。
今回は、「教育振興基本計画を軸にした市の教育の在り方」から「不登校支援」や「教員の労働環境」、さらには「東村山駅周辺のまちづくり」まで、幅広く市政の根幹に関わる課題について質問・提案を行いました。
市政の未来を共に描くため、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです!
教育の本質を見失わないために ─ 不易と流行のバランス
長年にわたり教育の理念として語られてきた「不易と流行」。私がこのテーマを取り上げたのは、急速に変化する現代社会においても、変わるべきでない教育の核が何かを明確にする必要があると考えたからです。
市からは、人権尊重や道徳性の涵養を重視した教育方針が改めて示されました。一方で、ICTを活用した授業や協働的学びといった新たな取り組みも進められています。こうした”不易”と”流行”の両輪が、子どもたちの成長を支える教育の柱となることを、私は強く期待しています。
子どもたちの社会参画意識をどう育むか
小学校の授業で防災をテーマに地域との関わりを学び、中学校では生徒会活動を通して地域貢献を実践する教育が進められている現状を評価しました。また、久米川東小学校での「私が市長だったら」という発表には感銘を受け、こうした主体的な学びが地域社会を変える力になると再認識しました。
このような教育の広がりが、地域と共にある学びとして、今後も継続・発展されることを願っています。
SDGs教育と未来を創る力の育成
子どもたちが自ら課題を見出し、考え、行動する力を身につけることは、持続可能な社会づくりに欠かせません。市内の小中学校では、商品化プロジェクトやリサイクル活動、清掃活動などSDGsに関連する取り組みが数多く行われています。
これらの活動を通じて育まれる創造力、協働性、課題解決力は、将来のまちづくりに直結する人材の育成に繋がると考えています。
ウェルビーイングの実現に向けて
教育の目的の一つに、「個人と社会の幸福」があります。私は、自己肯定感や協働性、社会貢献意識といった視点からウェルビーイングをテーマに取り上げました。
市からは、学級会や地域連携学習、生徒会サミットなどを通じて、子どもたちの自己実現と社会参画を育む取組が報告されました。さらに、地域企業との連携事例として、使わなくなったおもちゃを寄付するプロジェクトも紹介されました。こうした地域と企業の協力が、教育の新たな可能性を広げています。
不登校対策と多様な学びの評価
不登校の児童生徒数は年々増加傾向にあります。私は、フリースクールなど多様な学びの場での成果がどのように成績として評価されているのかを質問しました。
市からは、教科担任と学校長が学習状況をもとに成績をつけているとの回答がありましたが、教職員の負担が増す中で、今後は退職された校長経験者等の力を借りた支援体制の構築も提案しました。
教職員の働きやすさこそが教育の質を支える
教職員のウェルビーイングや働き方改革についても質問しました。市は、相談体制の整備や業務効率化、勤務時間の把握などに取り組んでいると答弁しました。
私は、教師が安心して働ける環境こそが子どもたちの幸福や教育の質に直結するという視点から、教員不足の解消や教員配置の見直しも引き続き訴えていくつもりです。
魅力あるセンター地区へ、東村山駅高架下の活用
最後に、東村山駅の連続立体交差化に伴う高架下の土地活用について質問しました。15%の土地を市が使えるという枠組みの中で、図書館や読書カフェ、広場など、市民が集い交流できる拠点として活用すべきだと提案しました。
市長からは、庁内での協議や西武鉄道との意見交換を進めている旨が示され、全体像の構築に向けた前向きな姿勢が示されました。
未来のまちを育てるのは、今を生きる私たちです。 教育に投資することは、東村山の未来をつくるという意思の表れだとおもいます。
子どもたちが希望を持って育つまち、大人も安心して関われる学校、そして地域とともに学び合う場を、皆さんと一緒に創っていこうじゃないですか!
これからも、現場の声に耳を傾け、課題に正面から向き合いながら、前進していきます!
ぜひ、皆さまのご意見やご感想をお寄せください。
そして、一歩一歩、ともに未来を語り合える関係を築いていければ幸いです!
今年はどのような一年でしたか?
来年も良い年となりますように。
みなさん、良いお年を。